男性天皇・女性天皇−自民党幹部で意見分かれる
2016-08-26


二階幹事長が女性天皇容認論を出せば、菅官房長官がこれに反論した。議論する事は良い事だから大いにするべきだ。

ただ、男性に限るという議論には強引すぎる点がいくつかある。

まず、臣下の経歴のある天皇は2人だけという事だ。宇多天皇と醍醐天皇だ。

宇多天皇の場合、父の光孝天皇は、思いがけなく皇位を継いだ。そのためにすでに全ての王子を臣籍のに下していた。そこで後継者として宇多天皇を皇族に復帰させた。

醍醐天皇は宇多天皇が臣下であった時に誕生した子である。宇多天皇が皇族に復帰した時自動的に皇族となった。

つまり現皇族以外から天皇になるのは前例が無いという事だ。

継体天皇の場合でも即位前の地位は記紀ともに皇族扱いである。

また、事実上の女系天皇と捉えても良い例が3回ある。

神功皇后は古くは15代天皇の扱いであった。応神天皇以下女系の様な書き方をする例もある。

仁賢天皇の皇女手白香の皇女は継体天皇の后であり、その子孫が以後皇位を継いでいる。

持統天皇の子孫は称徳天皇まで女系とみても良い様だ。

これらの前例を無視して議論はできないだろう。

将来の天皇についてはこのような歴史を勘案して議論すべきだろう。

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