女系天皇論―3−継体天皇皇后タシラカノヒメミコ
2017-12-05


武烈天皇が皇子無くして崩御された。そこで次の天皇を選ぶこととなった。それまで皇位を継承してきた仁徳天皇の御子孫に王子はいなかった。次の天皇は新たに皇族を探さねばならなかった。

いろいろあった末選ばれたのが応神天皇5世の子孫のヲホドノオウである。ただし記紀共に応神天皇からヲホドノオウまでの系図は示されていない。又、中世までの多くの文書でいくつかの系図がある。どれも推定の範囲だ。ヲホドノオウは即位して継体天皇となる。

記紀共に武烈天皇の姉タシラカノヒメミコを皇后とすることが天皇になる条件という書き方である。タシラカノヒメミコは正妻待遇でその子の欽明天皇は「嫡子」という表現が日本書紀にある。「嫡子」という書き方は他にはないようだ。

皇位が継体天皇から直接欽明天皇に受けつがれたように書かれた文献もある。ただ、継体天皇の崩御時には欽明天皇はまだ未成年なので中継ぎとして安閑、宣化両天皇が即位されたとみるべきかも知れない。

その後の皇位は欽明天皇の血筋でこれは今上天皇まで続く。

記紀共に継体天皇は遠縁から迎えた婿養子の扱いだ。欽明天皇以降はタシラカノヒメミコを通じた女系ではなかろうか。

注)タシラカノヒメミコ、ヲホドノオウは記紀で当てた漢字が違うので仮名表記とした。

[歴史]

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